挨拶とお辞儀ってどっちが先?お辞儀の正しいタイミングとは?
お辞儀の正しいタイミングって、難しいですよね。
やしまる
親しい間柄では、かしこまったお辞儀をすることなどほとんどないので、いざお辞儀をする場面になって「正解が分からない!」「お辞儀のタイミングが分からない!」と悩む人も多いもの。
ここでは、挨拶とお辞儀の正しいマナーについてお話ししていきます。
● お辞儀の正しいタイミングって?
● お辞儀1つで、少しでも印象を良くするテクニックはある?
これらについて、解説していきますよ!
それでは早速、見ていきましょう。
挨拶とお辞儀はどちらが先が正解?
まず、「挨拶とお辞儀はどちらが先なのか?」から、お話ししていきたいと思います。
結論から言ってしまうと、日本の古くからあるマナーでは「挨拶が先」になります。
やしまる
ただし、現代では必ずしも挨拶を先、お辞儀を後にしなくてはならない、とは限りません。
現代では、
- 語先後礼
- 同時礼
という2つのパターンがあるので、それぞれ見ていきましょう。
語先後礼
語先後礼は、「ごせんこうれい」と読みます。
文字の通り、語(挨拶)を先にして、後から礼(お辞儀)をする、という意味ですね。
語先後礼は、先言後礼という言い方をすることもありますが、どちらも同じ意味なので覚えておきましょう。
語先後礼の詳しいルーツについてはちょっと分からないのですが、日本では昔からこの「語先後礼」の習慣があったようです。
そのため、現代でも挨拶とお辞儀の基本ルールとしては、語先後礼に則っておこなっていることが多いです。
お辞儀をする場面には様々なシチュエーションがありますが、大抵は「ありがとうございます」「お疲れさまでした」と言った挨拶を伴いますよね。
このとき、もしもお辞儀を先にして、頭を上げてから挨拶をしたらどうでしょうか。
いきなりお辞儀をされても、「えっ?何?」と困惑してしまいますよね。
やしまる
一方、挨拶の文言を口にしてからお辞儀をすれば、より丁寧さを増して相手に伝えることができます。
語先後礼に則って挨拶とお辞儀をするときは、挨拶の語尾を言い終わるのと同時に頭を下げると、とてもきれいで丁寧に見えますよ!
同時礼
最近は、挨拶とお辞儀を同時にする「同時礼」も多いです。
挨拶をしてからお辞儀をすると、どうしてもかしこまった印象になりますよね。
目上の人や謝罪のときなどには、もちろん「かしこまった印象」が必要なので、そういう場面では語先後礼が良いでしょう。
しかし、同僚との挨拶などでは、かしこまりすぎてしまうのはちょっと…と思うときもあります。
そんなときに良いのが、挨拶とお辞儀を同時にする「同時礼」。
最近では、同時礼をおこなう人たちも増えていますが、年配の人などは同時礼をよしとは思わないこともあるので、相手によって使い分けるスキルを身に付けましょう!
お辞儀の印象を良くするためのポイント
ではここで、お辞儀の印象を良くするポイントをご紹介します。
たかがお辞儀と思う部分もありますが、されどお辞儀。
特に初対面の人との挨拶のときには、お辞儀によって印象が180度変わってしまうことも少なくありません。
やしまる
どうせなら、少しでも印象を良くしたい!と思いますよね?
そのポイントを紹介するので、ぜひ頭に入れておいてください!
お辞儀の前後でアイコンタクトをする
お辞儀をするときには、前後でアイコンタクトをしましょう。
お辞儀は、頭から腰までが一直線になるようにおこなうもの。
その際、目線は相手から外すのが普通です。
なぜなら、目線を相手から外さないままお辞儀をおこなうと、頭だけが上がった状態になってしまい、非常にカッコ悪いからです。
とはいえ、挨拶のときには相手の目を見ることがマナーでもあるので、難しいですよね~…。
だからこそ、お辞儀をする前後でアイコンタクトをするのです。
そうすることで、一気に印象が良くなりますよ!
笑顔を意識する
お辞儀をするときには、笑顔を意識することも大切です。
お辞儀は当たり前のことだからこそ、周りと差をつけるためにも「印象に残るお辞儀」をしましょう。 人の印象というのは、笑顔が一番よく残るのだとか。
笑顔はそれだけでも良い印象を与えてくれますから、お辞儀のときにも笑顔を意識したいもの。
ただし、謝罪のときなどのお辞儀を笑顔でしてしまうと、逆に悪い印象を与えてしまうのは目に見えていますね。
笑顔は大切ですが、シチュエーションを重視することも忘れないでください。
はっきりした声で挨拶をする
お辞儀のときには、ほぼ確実に挨拶もセットになっています。
せっかくお辞儀をキレイにしても、挨拶の声がモゴモゴしていて聞こえなかったら、どうですか?
声が小さくて聞こえないと、それだけで「はっきりしない人」という印象を与えてしまいます。
良い印象とは、ちょっと言いがたいですね。
お辞儀も大切ですが、それと同時に挨拶の声にも注目してみるといいでしょう。
立ち止まる・作業の手を止める
お辞儀をするシチュエーションというのは様々で、自分が作業中ということも少なくありません。
特に会釈をするシチュエーションでは、動いていることも多いでしょう。
そんなときでも、立ち止まってからお辞儀をする、作業している手を一度止めてからお辞儀をすることがおすすめ。
たったこれだけのことですが、相手に与える印象は180度変わるといっても過言ではないので、ぜひお辞儀をするときは立ち止まり、作業をする手を止めておこなってみてくださいね。
ファストイン・スローアウトを意識しよう!
お辞儀をするときには、「ファストイン・スローアウト」を意識するとよりキレイに見えるのでおすすめです。
やしまる
「1」で頭を下げて一呼吸おき、「2、3」で頭を上げましょう。
頭を上げるときをゆっくりめにすると、所作も美しく見えるので、相手にも好印象を与えることができます。
お辞儀のタイミングは慣れるまでは難しいと感じるかもしれませんが、家で練習するなどして習得してくださいね。
まとめ
● お辞儀と挨拶を同時にする同時礼もあるが、分からないときは挨拶を先にしておくと無難
● お辞儀はファストイン・スローアウトを意識するときれいに見える
お辞儀を挨拶は、社会人の基本スキル。
正しい知識をきちんと持ち、しっかりお辞儀と挨拶ができるようにしましょう!