愛犬が病気かも!肉球の色で健康状態が分かるって本当?
愛犬が病気かどうかを見極めるため、肉球の色で健康状態が分かるのは本当なのか、調べてみました。
犬はヒトと違って、病気になっても「痛い」「つらい」「苦しい」などの気持ちを言葉をすることができません。
飼い主の前では、心配をかけないようにと元気なフリをする犬もいるといいます。もしも病気ならば、早めに気づいて治療を受けさせてあげなくてはなりませんよね。
そんな犬の病気を見極めるための1つのポイントが、肉球。
肉球の色で、犬の健康状態が分かると言われているのです。では、どんな色の肉球だと病気の可能性があるのでしょうか。
● 犬の肉球の色が変わってきたけど、もしかして病気?
● 肉球の色が何色になったら、危険なの?
これらについて、ご紹介していきます。
それでは早速、見ていきましょう。
犬の元々の肉球の色は?
犬の肉球の色で健康状態が分かるといいましたが、そのためにはまず、【元々の肉球の色】について知っておかなくてはなりません。
犬の肉球の色は、何色なのでしょうか。
実は肉球の色は、一概に何色、と言いきれるものではありません。
個体差があるものなので、犬によって肉球の色も様々です。
とはいえ、肉球の色として多いのは、
- 黒
- 濃い茶色
- ピンク
など。
犬によっては、黒とピンクの混ざった「ブチ模様」の肉球を持っていることもあります。
同じ犬種であっても、肉球の色が違うなんてことも、珍しくはありません。
私たちも、同じ日本人でも色白の人もいれば色黒の人もいるでしょう?
それと同じで、肉球の色は犬によって多少の違いがあるのは当たり前なのです。
黒、茶色、ピンクやそれに準ずる色であるのなら、それがその犬の生まれ持った肉球の色だと言えるでしょう。
犬の肉球の色が変わる理由
犬の肉球の色は、生まれたときからずっと同じではありません。
生まれたときはピンクだったのに、次第に茶色っぽくなってきた、なんてことも。
急に色が変わると、「もしかして病気?」と思ってしまいますよね。
犬の肉球の色が変わるのは、主に3つの理由があります。
- 色素遺伝
- 色素沈着
- 病気
病気については次の項目で詳しくお話ししますので、この項目では残りの2つについて説明します。
〈色素遺伝〉
犬の肉球の色が変わる1つ目の理由は、色素遺伝によるものです。
これは、両親や祖父母などに由来するもので、私たち人間と同じですね。
肌の色や髪の毛の色などは、遺伝的要素がとても大きいと言われています。
犬の肉球の色も、色素遺伝の要素が大きく関係しているため、両親や祖父母と同じような色合いをしている場合がほとんど。
とはいえ、犬や猫は一度にたくさんの子どもを産みますが、その中で1匹だけ親やきょうだいと毛の色が違う、なんてこともありますよね。
肉球の色も毛色が違うのと同じなので、きょうだいと違っていても問題ありません。
「他の子はピンクなのに、この子だけ黒が混ざっている」なんてことも珍しくはないので、心配しなくて大丈夫ですよ。
犬の肉球の色には個体差があるといいましたが、おおまかには毛の色が濃いと肉球の色も濃くなり、毛の色が薄いと肉球の色も薄くなる傾向が強いです。
〈色素沈着〉
犬の肉球の色は、色素沈着によっても変わります。
むしろ、成長の途中で肉球の色が変わってくる場合は、ほとんどが色素沈着とみて良いでしょう。
色素沈着は、いわゆる「シミ」。
散歩で肉球に刺激が加わったり、成長によるホルモンの関係で肉球の色が黒っぽくなることは多いです。
特に毎日の散歩によって、色素沈着が起こるかどうかは変わるもの。
たとえば散歩コースが砂利道や坂道など、肉球への刺激が強い場合は、やはり色素沈着も起こりやすくなります。常に地面と触れている場所だからこそ、室内飼いの犬よりも外で飼っている犬の方が肉球は黒くなりやすいですよね。
活発な犬ほど、肉球が黒くなりやすいと言えるかもしれません。
病気の可能性のある肉球の色は?
では続いて、病気の可能性のある肉球について説明しましょう。
〈白っぽく、色が薄くなる〉
肉球が白っぽく、色が薄くなってきたときは要注意。
貧血や、血流に関わる循環器・内臓の病気がある可能性があります。
肉球というのは、犬にとっては体に末端にあるもの。
つまり、何らかの理由で血流に異常が出たとき、その変化が現れやすくなるのです。
もしかすると、何らかの異常で肉球にまで血液が回ってきていないのかもしれません。
貧血も放っておくと命に関わりますから、肉球の色が白や薄くなってきたと感じたら早めに病院を受診しましょう。
また、同時に肉球がガサガサしているときには、水分不足(乾燥)の可能性も高いです。
〈赤みがかっている〉
続いてのケースは、肉球に赤みがかかっているというもの。
間違ったケアによる摩擦やストレス、アレルギー、ケガの可能性があります。
それらによって内出血を起こしていたり、場合によっては指間炎を発症していることも。
ケガや指間炎があると、そこから細菌が入り込んで感染症を発症する恐れもありますから、注意しなくてはなりませんね。
散歩から帰ってきた犬を家にいれるとき、肉球をゴシゴシ擦りすぎるのも、赤くなってしまう原因なので気を付けましょう。
犬の肉球は健康のバロメーター
犬の肉球は、健康のためのバロメーターといっても過言ではありません。
言葉を喋れない犬だからこそ、普段から肉球を見て健康状態を把握してあげましょう。
そのためにも、指回りの毛を短めにカットしておくなど、肉球を観察しやすい状態にしておくことがおすすめ。
普段からの肉球ケアとして、肉球保護用のクリームを塗るのもいいですね。
ただし、何につけてもやりすぎは禁物なので、やりすぎて逆効果になることを避けるためにも、定期的に肉球のチェックをする、くらいにとどめておくと良いかもしれません。
まとめ
愛犬の肉球の色で健康状態がわかるのか、についてお話ししました。
● 肉球の色が白っぽく薄くなったときや、赤みがかってきたときは病気の可能性があるため要注意
● 普段から肉球の状態をチェックしておくと良い