骨盤を立てた座り方をマスターして「姿勢美人」を手に入れる方法とは?
正しい姿勢、美しい姿勢をキープするためには、骨盤を意識することが欠かせません。
骨盤は上半身と下半身をつないでいる部分のことで、骨盤の位置がずれていると、
様々な不調やトラブルの原因にもなりかねません。
さて、そんな骨盤ですが、立つときや歩くときはある程度意識しているという人も、
座るときまでは意識できていない…なんてことも。
確かに私も、座るときはあまり骨盤のことを考えたことはありませんでした。
しかし、日本人は平均して1日に7時間も座っていると言われています。
1日の3分の1ほどの時間を座って過ごしているのだとしたら、
座り方によって日々の姿勢が変わると言っても過言ではありません。
そこで、姿勢美人になるための正しい座り方として、骨盤を立てた座り方が大切だというわけです。
● 椅子に座るときと、床に座るときで気を付けるべきポイントは?
これらについて、徹底的に解説していきましょう。
それでは早速、見ていきましょう。
骨盤を立てた座り方とは?
冒頭で何度も「骨盤を立てた座り方」と言いましたが、
骨盤を立てるとはどういうことなのか分かりますか?
骨盤そのものは目に見えない(脂肪や筋肉などがある)ので、
はっきり言って骨盤が立っているのかどうかなんて分かりませんよね。
私も、骨盤を立てるといわれても、どういうことなのか全く分かりませんでした。
そこでまずは、骨盤を立てるとはどういうことなのか?を調べてみることにしたのです。
骨盤を立てるとは、【骨盤が正しい位置にある】ということ。
骨盤が前や後ろに傾いたりせず、本来あるべき場所にあることを、骨盤を立てるというのです。
これを踏まえて骨盤を立てた座り方について見ていくと、
骨盤を立てた正しい座り方とは【坐骨に均等に体重がかかる座り方】だと言えるでしょう。
座ったとき、腰骨の出っ張りと恥骨のラインがまっすぐになっていると、
骨盤がしっかり立っている証拠です。
骨盤が立っていないとどうなる?
骨盤を立てた座り方が良いということが分かりましたが、
座るときに骨盤が立っていないとどんな不調を招くのでしょうか。
骨盤は、座り方によって
- 後ろに傾く
- 前に傾く
という2つのパターンに分けられます。
骨盤が後ろに傾くと背中が丸くなり、猫背や肩凝り、消化機能の低下などが起こります。
また、骨盤が前に傾くと反り腰になり、腰痛を招きやすくなると言えるでしょう。
私は普段から腰痛がひどく、もしかすると骨盤が前に傾いていて、
反り腰になっているのかもしれない…と思いました。
どちらのパターンにも当てはまる不調としては、
- むくみ
- 冷え性
- 便秘
- 下腹部が出る
- 生理痛がひどくなる
- 太りやすくなる
などが挙げられます。
姿勢が悪くなることももちろんですが、下腹部が出たり、太りやすくなることも問題ですよね…。
骨盤は内臓全体を支えているので、体の内側にも様々な不調が出てしまうのです。
こうしてみると、私自身もすでにたくさんの症状が出ています…。
冷え性や便秘は日常茶飯事だと思っていましたが、
もしかすると骨盤が立っていないせいなのかもしれません。
骨盤を立てた座り方【椅子編】
ではここからは、骨盤を立てた座り方のポイントをご紹介していきましょう。
まずは、椅子に座るときのポイントからお話しします。
椅子に座るときのポイントは、こちら。
- 椅子に深く座る
- 太ももと床が平行になるようにする
- 膝と足の角度は90度になるようにする
- 足の裏は完全に床につける
少し詳しく見ていきましょう。
①椅子に座るときは、最初に上半身を前傾させ、おしりを椅子の奥に入れます。
できるだけ深く座りましょう。
②この状態で体を前後・左右に少し揺すると、両方の坐骨が椅子に当たる場所が見つかると思います。
坐骨が当たっているときが「骨盤を立てた座り方」になりますので、その感覚を忘れないでくださいね。
また、前から見たときに「左右の肩」「左右の膝」が水平になっていることも、合わせて確認しておきましょう。
椅子に深く座ることが骨盤を立てた座り方なのですが、
デスクワークなどをするときには、必ずしもそうとは限りません。
パソコン作業をするときには、椅子に深く座るとやりにくいですよね。
そんなときは椅子に浅く座りますが、坐骨の位置だけはずれないように気をつけてください。
背中にクッションなどを挟むようにすると、姿勢も崩れにくくなるのでおすすめです。
骨盤を立てた座り方【床編】
続いて、骨盤を立てた床での座り方についてご紹介します。
日本人の場合、なんだかんだで床に座ることって多いですよね。
床に座布団を敷いて座っていると、なんとなく落ち着くというか…。
床に座るとき、骨盤を立てて座りやすいのは
- 正座
- あぐら
- 長座
の3つの座り方になります。
なかでも、最も骨盤を立てて座りやすいのは、正座です。
正座をするとき、両方のかかとがくっつくようにしてください。
くっつけたかかとにお尻のくぼみを乗せるようにすると、坐骨がきちんと当たるのを確認できるはずです。
ただ、正座は長時間していると足がしびれてしまって姿勢を気にするどころでなくなってしまうので、
疲れてきたら他の座り方に変えることも必要。
そして、実はあぐらについては賛否があり、骨盤が傾きやすいためおすすめしないとする説もあります。
骨盤を立ててあぐらで座るためには、「お尻だけ座布団に乗せる」ことが大切。
お尻だけ座布団に乗せることでお尻と足に高低差が生まれ、それによって骨盤が立ちやすくなるのです。
あぐらは楽な座り方のため、日頃からしている人も多いでしょう。
あぐらで座ったとき、上半身が前傾してしまわないよう、坐骨の位置は常に意識してみてくださいね。
どんな座り方であっても、【坐骨の位置】を気にすることが
骨盤を立てることにつながり、それが【姿勢美人】につながるのです。
● 骨盤を立てた座り方とは、坐骨に均等に体重がかかる座り方のこと
● 椅子には深く座り、床に座るときは正座が最もおすすめ
骨盤を立てると聞くと難しいような気がしますが、まずは坐骨を意識することから始めましょう。
坐骨を意識した座り方ができるようになれば、それが姿勢美人への第一歩となりますよ!