ものもらいはうつるってホント?ものもらいの特徴や原因をご紹介
まばたきをするときに、「あれ?なんか痛いな…」と感じたこと、ありませんか。
違和感があって眼科に行くと、「ものもらい」と言われたことがある、という人は多いと思います。
ものもらいは誰でもなる可能性があり、私たちにとっても非常に身近な病気の1つ。
そして、そんなものもらいは「触るとうつる」イメージがありますよね。
よく、「ものもらいは触ると反対の目にもうつる」「ものもらいはうつるから、タオルは別のものを使って!」なんて言われたことがあるのですが、それは本当なのでしょうか。
やしまる
子供の頃、親に言われた記憶があるのですが、ものもらいが本当にうつるのかどうかは、とても気になります。
ここでは、ものもらいの特徴や原因について、解明していきましょう!
● ものもらいの原因
● ものもらいになりやすい人の特徴
これらについて、お話ししていきます。
ものもらいについて知りたい!という人は、ぜひ最後まで読み進めてみてくださいね。
ものもらいは、うつるの?
ものもらいはうつる、というのは、誰もが一度は聞いたことがあると思います。
「ものもらい」という名称からも、「ものをもらう=人からもらう(うつる)」というイメージですよね。ものもらいがうつるのかどうかですが、結論を先に言ってしまうと、ものもらいはうつりません。
やしまる
珍しいものではないので、誰でもなることがあるのです。
また、ものもらいと似たような症状に「はやり目」などがあるため、ものもらいはうつると勘違いされているのかもしれません。
ものもらいの原因は?
では、ものもらいの原因とは一体何なのでしょうか。
ものもらいの原因は、【黄色ブドウ球菌】などの細菌です。
黄色ブドウ球菌などの細菌がまぶたに感染し、増殖することで発症します。
そしてこの【黄色ブドウ球菌】、決して珍しいものではありません。
先ほど、ものもらいはうつらない、と言いましたね。
その理由が、ものもらいの原因が黄色ブドウ球菌であることが挙げられるのです。
どういうことかというと、実は黄色ブドウ球菌は、ヒトの体内で共存している常在菌。
もともと私たちの体内にある細菌なので、誰かからもらう(うつる)ということはないのです。
何かしらのきっかけがあって黄色ブドウ球菌が増殖してしまうことはあっても、人からうつって増えるということはありません。
ものもらいは、学術的な正式名称は【麦粒腫(ばくりゅうしゅ)】といいます。
目のどの部分に発症するかで、呼び方が変わります。
内麦粒腫:まぶたの内側に細菌が感染する
「常在菌によるものだから、放っておいても大丈夫」と安易な考えを持つのは、非常に危険です!
何かおかしいと感じたら、眼科を受診するようにしてくださいね。
ものもらいの症状
ではここで、ものもらいの典型的な症状についてまとめておきましょう。
ものもらいの主な症状には、
- まぶたの一部が赤く腫れる
- 触ると痛みがある
- まばたきをすると痛い
- まばたきをすると目が重い
- まぶたがかゆい
などがあります。
どの症状がどのくらい出るのかは、個人差があるため一概には言えません。
症状が進むと、まぶた全体が腫れたり、化膿してしまうことも…。
私がものもらいになったときは、たいてい「まばたきをしたときの違和感」で気づきます。
まばたきをしたとき、目の奥のほうがズキッと痛んだり、まぶたが重くて目を開くのが大変だったりするんですよね。
こういうときは、大抵ものもらいになっています。
そして先日、小学生の末っ子がものもらいになったのですが、「目が痛い」と言った翌日の夕方には、ものすごくまぶたが腫れてしまいました。
目が痛いと言ったのが土曜の夕方ですでに病院がやっていなく、翌日も日曜日だったので様子を見ていたところ、日曜日の夕方にはあり得ないくらいまぶたが腫れてしまって…。
片目だけ、開いているのに開いていないようで、本人もとても辛そうでした。
月曜日の朝イチで眼科に行ったところ、案の定ものもらいだったのですが、症状を訴えてからわずか1日程度でここまで酷くなってしまうとは、正直かなり驚きました。
私は息子ほど酷くなったことがないので、進行のスピードにも個人差がとてもあるのだと思います。
ものもらいになりやすい人の特徴とは
最後に、ものもらいになりやすい人の特徴をお話しします。
ものもらいの原因となる細菌は常在菌で、誰もが持っているもの。
しかし、全員がものもらいになるわけではありません。
ものもらいになりやすい人、なりにくい人がいるのは事実でしょう。
一体どんな人がものもらいになりやすいのか、ものもらいになりやすい人の特徴をまとめてみました。
- 免疫力が低下している人
- ストレスが溜まっている人
- 前髪が長い人
- アイメイクをしっかりしている人
- 結膜炎がある人
簡単に説明しましょう。
ものもらいの原因は常在菌なので、ものもらいを発症していなくても原因菌は体内に存在しています。
その原因菌が増殖してものもらいを発症するかどうか?は、体の免疫力が鍵を握ると言って良いでしょう。
- 寝不足や過労
- ストレスによって免疫力が低下しているとき
- 結膜炎などの目の病気を患っているとき
このような時は抵抗力が落ちているためものもらいも発症しやすくなります。
前髪が長くて目に入ったり、目のキワまでアイメイクをしているような人も、要注意!
やしまる
特にアイメイクが入ると、お世辞にも衛生的とは言えないため、ものもらいになりやすくなってしまいます。
まとめ
● ものもらいの原因は、常在菌である黄色ブドウ球菌などの細菌である
● 免疫力が落ちていたり、不衛生な状態にしていると、ものもらいになりやすい
● ものもらいは、誰でもなる可能性がある
なんとなく、「うつる」というイメージがあるものもらいですが、人からうつることはありません。
免疫力が落ちていると発症しやすくなるので、日頃から規則正しい生活をするなど、免疫力をキープすることが大切です。
自分なりのストレス発散方法を見つけたり、睡眠をしっかりとる、食事をきちんとするなど、できることから始めていきましょう!
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