次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いって何?
消毒液や除菌液の代表としてあげられるのが、「次亜塩素酸水」と「次亜塩素酸ナトリウム」。
新型コロナの影響でアルコール消毒液が不足し、代替え品として使用したいと思っている人も多いのではないでしょうか?
名前が似ている、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムですが、成分や性質が違うのを知らないで使用すると、健康被害の恐れもあります。
やしまる
消毒液や除菌液としてこの2つを使用する際は、違いについてしっかりと理解しましょう!
この記事には、以下のことが書かれています。
●次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム使用時の注意点
●次亜塩素酸ナトリウムの作り方
それでは早速見ていきましょう。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いとは?
まずは、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムのそれぞれの成分や性質などを見ていきましょう。
次亜塩素酸水の特徴
次亜塩素酸水は、塩化ナトリウム水溶液を電気分解して作られています。
キッチンやトイレ、身の回りの物などの殺菌液・除菌液として使用されていることが多く、アルコール消毒液の代わりとして使っている人もいます。
除菌力が強いのが特徴で、pH値は酸性であり、安全に使用することができますよ!
次亜塩素酸水は、食品にも使用することが可能で、最終食品が完成する前に除去しなければならないものの、厚生労働省で食品添加物として使用できることが認可されています。
次亜塩素酸水の詳しい効果についてはこちらに記載しています!
次亜塩素酸ナトリウムの特徴
次亜塩素酸ナトリウムは、塩素系漂白剤などを希釈して作られています。
漂白作用と殺菌作用があり、キッチンハイターなどの洗剤に含まれている液体です。
ご存知の方も多いと思いますが、pH値はアルカリ性で、酸性の製品と混ぜると人体に有害なガスが発生するので取り扱いに注意が必要な成分になります。
こちらも、キッチンなどで使用可能で、消毒液・除菌液として有効なのですが、人体に使用することは絶対にしないでくださいね!
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次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウム使用時の注意点とは?
先程ご説明した「次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違い」でも、使用時の注意点を少しだけ記述していますが、ここで使用時の注意点について、もう少し詳しくご説明します。
次亜塩素酸水使用時の注意点
どの洗剤を使用する際にも言えることなのですが、製品に記載されている使用方法をしっかりと確認し、用法・容量を守って使用してください。
また、次亜塩素酸水は他の洗剤と混ぜて使用してはいけません。
トイレ用洗剤などは酸性タイプの洗剤なのですが、これらと混ぜると塩素ガスが発生して危険です!
次亜塩素酸水は、紫外線や有機物によって分解されてしまい、効果が十分に発揮されないことがあります。
消毒したい対象物の汚れはあらかじめしっかりと落としてから使用し、保管は遮光性の容器に入れ、冷暗所に置いておきましょう。
次亜塩素酸水の作り方についてはこちらをご覧ください。
次亜塩素酸ナトリウム使用時の注意点
次亜塩素酸ナトリウムを使用するときは、製品に記載されている「使用上の注意」をよく読んで使用してください。
使用時はゴム手袋を着用し、肌に触れないようにしましょう。
他の製品、とくに酸性の製品とは混ぜると塩素ガスが発生し、健康被害の恐れがあります。
また、スプレー容器などで噴霧して使用すると、成分が目に入ったり、肌に付着したりして危険ですので、スプレー容器には入れないようにしましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは自作することが可能ですが、時間経過すると効果が減少しますので、保存はせずに、使用するたびに作ることをおすすめします!
次亜塩素酸ナトリウムの作り方
次亜塩素酸ナトリウムは自宅で手作りすることが可能です。
正しく作れば、殺菌・消毒に非常に効果があります!
ただ自作する場合は、商品・薬品の取り扱いに十分に気をつけてくださいね。
<次亜塩素酸ナトリウム>作り方の手順
- 原液濃度5〜6%の塩素系漂白剤を準備してください
- 500mlのペットボトルに水を入れ、5mlの塩素系漂白剤を入れます。(5mlはペットボトルのキャップ1杯分)
次亜塩素酸ナトリウム液を作る場合は、以下を参考にしてください。
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水1Lにキッチンハイター25ml(商品のキャップ1杯)
水1Lにキッチンブリーチ10ml(商品のキャップ半分)
水1Lにキッチン用漂白剤10ml(商品のキャップ半分)
- キッチンブリーチ(セブンプレミアムライフスタイル)
水1Lにキッチンブリーチ10ml(商品のキャップ半分)
- 台所用漂白剤(きほんのき/西友・サニー)
水1Lに台所用漂白剤10ml(商品のキャップ半分)
作った次亜塩素酸ナトリウムを使用する際は、キッチンペーパーなどに次亜塩素酸ナトリウムを含ませてから拭いた後、水拭きを行ってくださいね!
ゴム手袋などを着用することを忘れないようにしましょう。
まとめ
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いについてご紹介しました。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは、殺菌や除菌などに効果があることは同じですが、性質が違うことがわかりましたね。
次亜塩素酸水は比較的安全に使用できますが、次亜塩素酸ナトリウム使用時にゴム手袋などの着用が必要です。
また、次亜塩素酸ナトリウムは市販されている塩素系漂白剤を希釈すると、自宅で簡単に作ることが可能です。
肌に直接使用すると健康被害恐れがありますが、キッチン周りなどの殺菌・除菌に非常に効果があります。
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの違いをしっかりと理解し、使い分けることで、新型コロナやインフルエンザなどの予防をおこなっていきましょう!
やしまる
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